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ツール・ド・国東奮闘記[2007年5月3日]
「とうとう来てしまった感じ」の5/2。ツール・ド・国東への出発日だ。
正直不安一杯胸一杯である。
なんせ年末からろくに乗っていないのだからぁ〜と自分に言訳しつつ、
急いで仕事から帰宅し自転車を積み込む。
マーチンを新居浜駅、大西さんを御自宅付近でピックアップし今治組との合流地点へ。
さらに川内インターで松山組と合流。
総勢12名の大所帯だ。これだけの人数で車3台なのだから
如何にベーヤンさんの改造車(笑)が凄いかが判る。
なんせ自転車7台収容してるのだから!!

そのまま高速で移動し八幡浜港から別府行のフェリーに乗る。
流石にGWとあって大混雑!! 寝る場所どころかまともに座る事も出来ない状態!!
少しでも寝るため割り切って床に転がる。
フェリーは約2時間半で別府着。殆ど寝られなかった。みんなも同じ様子。
とにかく会場まで移動する事にする。途中迷いながらも何とか到着。
他の車は殆ど居なくて一番乗り状態で気分がいい。

AM6時過ぎまで仮眠をして混まない内に受付を済ます。

ツール・ド・国東奮闘記[2007年5月3日]_d0085309_114344.jpg

続々と参加者が集まって来ていて早い人はアップしてたりする。

時間に余裕があるのでゆっくり着替えをしてからバイクの準備をする。
だんだん気分が高まってくる感じが心地良い。
AM8:20より開会式に参加。自分は少し遅れて行くと何故かみんなは最前列に居た。
(翌日にその理由が判明)

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( 翌日の西日本新聞に載った!ただし右下の小さな写真)
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いよいよAコース160km出発である。
出発ゲート付近で周りを見ると800番台後半のゼッケンが居る。
と言う事はAコースは大体900人位だろうか?
総参加者約1900人だから半数近くがAコースの訳だ。
AM9:00スタートの号砲!!。いよいよ長い一日が始まった。

(翌日の大分合同新聞にもこの写真が載った!ただしモノクロだったけど)
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ところで今回余りに練習不足の自分は密かに作戦を考えていた。

①最大の目標は「完走」である。

 (正直50%位しか自信無し)

②その為に敢えて「ONMAC TRAIN」には乗車しない。

 (要は少しでも足を使い切るのを遅くする為)

③70km辺りから来るであろう「足の痙攣」に備え、
 "アミノバイタルプロ"をエイド毎に服用

 (気分はドーピング(笑))

スタートしてすぐに左足のクリートが上手く入らず少々もたつく。
何せ周りにウジャウジャ居るので少しふらつくだけで接触しそうになる。
何とか体勢を整え周りを見ると既にONMACの皆さんは居なかった・・・。
まぁこれも想定内と気を取り直して集団で走る。
結構先頭でスタートしたので200番位の位置じゃなかろうかと勝手に思うが正直全く判らない。
取り敢えず隊列に乗って市街地を走る。まあ順調(当たり前)。
しかし各交差点に警察官が居て交通整理をしているのには驚いた。
やはり愛媛センチュリーとは訳が違うって感じだ。
10km程走った頃だろうか、軽い登りが始まった途端にガンガン追い抜かされ出した。
これも想定内だが自分でもびっくりする位遅い(笑)。
しかし完走の為には自分のペースで走るしかないのだ・・・。

とにかく「無理をせず」とマイペースだったのだが15km過ぎにアクシデント発生!!
少し集団の中が詰まっていたのだが、前の人の後輪に接触してしまい転倒!!
ついでに後ろの一人を巻き込んでしまった。
何とか起き上がり巻き込んだ人を見ると、ケガは無い様だが右のブラケットが歪んでしまっていた。
自分のバイクは無事だったが右肘と右膝に擦り傷が出来てしまっていた。
必死に謝罪をし再スタートを手伝う。何とか無事再スタート成功!!
それから自分も慎重に再スタートする。
登りでスピードが出て無かったので為軽い怪我で済んだ様な物だ。
気を付けねばと思い直す。

その後は何とかペースを守り最初のエイドに到着。
ハンコを貰いボトルにポカリを補給してから5〜6分で再スタートする。

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計算では30分程度はマージンを持ってる感じと思っていた。
しかしここから本格的な登りが始まるとあっと言う間にペースダウンしてしまう。
とにかくペダルが踏めない。一番軽いギアなのにきつくて堪らない。
「寒風山に比べたらなんて事無い坂の筈」と思ってはみるが、
あっと言う間に足が消耗していくのが判る。
おいおいまだ50km来て無いのに〜。

そしてついに「ヒルクライムポイント」到着。
この頃から左太股に少しずつ痛みが出始めてしまう。
殆ど亀の様なスピード(メーター読み6km/h位)しか出ない。
それでも何とか登り切った。
ホッとしながら下って行き2ヶ目のエイドに到着。所要時間から計算するとまだマージンは有りそうだ。
ヒルクライムポイントも終わったしこれからはそんなにアップダウンも無いだろうと
自分を納得させ10分程で出発する。

がしかしここから延々とアップダウンが続く。
ルート図を頭に入れて無いせいだが実はまだ全然国東半島の山の中だった。
左足がかなりきつくなり、それを庇うせいで右足もおかしくなり始めた。
何とか3ヶ目のエイドに辿り着くが、
スタッフが「時間に余裕が無いので早めにスタートして下さい!!」と叫んでいる状態。
体力的にも時間的にもはっきりヤバくなったのが判る。
この時点で「完走ヤバいかな〜?」と弱気になってしまった所へ
年配のスタッフが「この先まだ長いので自信の無い人はショートカットを教えます」とアナウンスしてたりする。
つい釣られそうになるが意地で出発。しかしここからは左足の痙攣との闘いだった。

行けども行けども海岸線は見えて来ない。
軽い登りなのに一気に登れずとうとう立ち止まってしまう状態にまで来てしまう。
本当に騙し々で走るしか出来ない。
この辺りから痙攣したらすぐ停まれる様に左足のクリートは外して漕ぐ。
でないと転けそうな気がした。
何とか海岸線に出ても景色を見る余裕は全く無かった。(潮干狩りをしている人達は羨ましかったけど)

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ヘロヘロで4ヶ所目のエイドに辿り着く。昼食ポインドだ。
ハンコを貰ってバイクを降りて見てみるとまだワンサカ休憩しているではないか!
しかも昼寝してるヤツまでいる!
これはもしかしてONMACの誰かいるかもと思ったが流石に誰もいなかった。
少しホッとしてとにかく腹ごしらえ。
バナナ2本にイチゴ、それとおかずの煮物を貰って食べる。
その後トイレに行って20分弱で出発する事にした。

出発が13:50分位だっただろうか。
「ここから後60km、アベレージ20kでギリギリ!?」
この時点で制限時間内には完走出来んな〜と殆ど諦めてしまった。
今の調子だと完走で精一杯だろうし。

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出発したもののここから大分空港までが死ぬほど長かった。
左足は殆ど痙攣しっ放し状態で何度も立ち止まってしまう。
20km以上のスピードが出るのは下りのみ。
去年の愛媛センチュリーの最後もヘロヘロだったが今回はそれ以上にヘロヘロだ。

140km辺りでCOZYよりTEL。
ついつい目の前にあったローソンでストップしてTELするとどうも後15km弱らしい。
しかもチームの皆さんが待ってくれてるみたいだ。
もしかしたら時間内でゴール出来そうな感じだし、
「やっぱり最後まで走らんといかんやろな〜」と思い直す。

残り10kmは自分でびっくりしたが30km位までスピードが上がり出した。
左のクリートは外したままだが殆ど平坦なお陰だろうか、
5〜6人は抜く事が出来た。何か時間内完走出来そうな感じでチョビっと空元気が出る。

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住吉浜リゾートパークへの曲がり角を曲がってゴールが見えて来た。
「ONMACの皆さんいたら照れくさいのぅ」などと
思っていたら本当に出迎えてくれていた。
正直ハラポン式のガッツポーズ(笑)でゴールしようと狙ったが
グランドのデコボコでタイヤを取られそうになって中途半端なゴールインになってしまった。

タイム7時間53分25秒。順位810位。飛び賞のオマケ付きでした。

(ちなみに賞品は羊羹でした)
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ONMACの皆さんこんなヘロヘロを出迎えてくれてありがとう。
やっぱりチームはいいもんです。ついでに打ち上げのビールも最高でした!!

by テールエンダー(テツ)
by onmac2004 | 2007-05-04 23:31 | Comments(0)
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